CASE STUDY
デジタルハリウッド大学 様
国際化する教育の現場での活用、
そしてコンテンツの未来を創造するツールとして。
デジタルハリウッド大学 学長 杉山 知之 様
映像作品や音楽、ゲーム、ウェブサイト、そして広告まで、街に溢れるありとあらゆるデジタルコンテンツを、スマートフォンや小型タブレットといったパーソナルな端末でそれぞれのユーザーがそれぞれに楽しむ。現代では当たり前のそんな日常が多くの人にとっては“未来の話”でしかなかった90年代前半に、日本初の「産学協同」型クリエイター養成スクールとして設立されたデジタルハリウッド。現在ではスクール事業に加え、4年制大学や大学院を運営。さらには官公庁や企業などに向けた、事業開発サポートやコンサルティング事業を展開する。
多くが優秀なクリエイターとして活躍する同校の卒業生は、これまでに9万人余り。創設から20年以上に渡り、常に日本のデジタル時代を牽引し続けるデジタルハリウッドでも、「Hearing Hotspot」が活用されている。
公共の場で流れる映像に“命”を与える画期的なソリューション
たとえば空港のロビーや病院、レストランやパブなど、街を歩けばあらゆる場所にデジタルサイネージやテレビが設置され、さまざまな映像が流されている。しかし、そうしたパブリックな場だからこそ流される映像には、同時にパブリックな場だからこそ音声を流せないというジレンマがあった。Hearing Hotspotは、そうしたジレンマを解消する革新的なLIVE音声配信ソリューション。テレビやサイネージで流れる映像のオーディオサウンドを、専用アプリを使って1人1人のスマホやタブレットにライブ配信できるため、大勢の人が集まる場でも周囲に迷惑をかけず“音声つきの映像”を楽しむことができる。
海外留学生たちの学びを支援するツールとしての可能性
そんなHearing Hotspotについて、「グローバル化する教育業界にも非常に有効なシステム」と語るのは、デジタルハリウッド大学学長の杉山知之氏。国際社会でグローバルに活躍できる人材育成に注力する同校では、日本の学生のみならず多くの海外からの留学生たちが学んでいる。
「彼らに対しては日本で学ぶのだから日本語を勉強して欲しいという思いもあります。しかし同時に、学内で行われるイベントの情報や提出物の期日など、誤解されやすい重要な情報はきちんと伝えたい。とはいえ、サイネージの画面上に何ヶ国も表示することは、面積の問題もありデザイン的には非常にデメリットが大きいのです。そこでHearing Hotspotを使えば、ひとつのサイネージの画面に対して英語や中国語の音声を流し、留学生たちは自分のスマホで母国語を選んでインフォメーションを聞くことができる」
近年では日本でも多くの大学が海外からの留学生を受け入れているが、言葉の壁によるルールの誤解が、教育の現場に混乱を生むことも少なくない。1台のテレビやサイネージを簡単に多言語マルチチャンネル化できるHearing Hotspotは、「国際化する日本の大学のなかで、海外からの留学生の学びを支援するという意味でも大きな可能性を持っています」と杉山氏は続ける。
あらゆる場所にあるサイネージをより効果的に活用できる
もちろん、杉山氏がデジタルハリウッドにHearing Hotspotを導入することを決めた背景には、そうした教育者として視点に加え、デジタルコンテンツ業界を牽引するクリエイターとしての視点がある。
「日本では街を歩けば巨大なサイネージがあり、プロモーション映像やニュースなどさまざまな映像が流れています。現代では、誰もがテレビの前に座って同じCMを見るといった従来のスタイルは崩れていますが、そうしたサイネージや街の看板のようなものは、意外と広告媒体としての力を失ってはいません。たとえば、同じ映像でも性別や属性によって異なる音声を流すなど、Hearing hotspotのような技術が普及すれば、サイネージの可能性も大きく広がるのではないでしょうか」
杉山氏が語る、Hearing Hotspotで広がるデジタルコンテンツの可能性―。すでに同校の卒業製作展では、この技術を応用した映像作品が登場し大きな注目を集めるなど、若きクリエイターたちによってその未来が示されている。
卒業制作展での映像作品発表にHearing Hotspotを使用。目の前のスクリーンでは時折ストーリーが交差する3つの映像が流れ、観客は自分のスマホで自由に音声を選択してそれぞれの映像を視聴する。まったく新しい映像体験が楽しめる展示となった。
Hearing Hotspotが加速させるコンテンツの国際化
「Hearing Hotspotは、設置する施設の側はもちろん、コンテンツをつくる側にもさまざまな応用が考えられる素晴らしい技術だと思います」
公共施設や店舗、そしてイベント会場での活用など、杉山氏が語る導入のアイデアは尽きないが、なかでも力を込めるのが公共交通機関での活用だ。
「東京オリンピックが開催される2020年までに、JR東日本さんにはぜひこれを山手線全線に導入してもらいたい。すでに車内に設置されているサイネージを利用して英語やスペイン語、中国語などの多言語に対応させれば、相当な国の人にインフォメーションやCMを届けることができますからね」
日本におけるデジタルコンテンツクリエイターの総本山であるデジタルハリウッドと、革新的なソリューションであるHearing Hotspot。両者の出会いによって生まれるまったく新しいコンテンツは、きっと多くの人々を驚かせ、さまざまな場面で私たちの暮らしをより豊かにしてくれるだろう。
2020年の東京オリンピックをはじめ、新しいサイネージの可能性を感じますね。
- サンスター株式会社 様
- デジタルハリウッド大学 様
- 中国電力株式会社 様
- みどり合同税理士法人グループ 様
- 株式会社 物語コーポレーション 様
- ノートルダム清心女子大学 様
- 日産自動車株式会社 様
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- 株式会社ポケモン 様
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